~東光寺「一日寺子屋体験」で「生きる力」の基礎基本を育む~

東光寺は、坐禅をはじめとする掃除や食事といった日々の行いすべてを修行と捉え、自分自身の心と向き合うことを大切にする「禅宗(臨済宗)」のお寺です。

禅の教えのには、
「私たち一人ひとりは、誰もが仏様のような尊い心を持っている」
という考え方があります。それは、磨かなくてもすでに輝いている、本来の宝物のような心です。

しかし、日々の忙しさや、迷い苦しみによって、私たちはその心の輝きに気づかずに過ごしてしまいがちです。

そんなとき、坐禅や掃除などを通して「心を調える」ことで、雲が晴れて太陽が姿を現すように、自分自身の中にある尊い心に気がつき、実感することができます。

2025年夏、東光寺では小学生を対象とした「一日寺子屋体験」を6年ぶりに開催いたします。この体験は、単なる夏のイベントではありません。禅の教えに触れながら、参加者が自分自身の、そして周囲の人の「尊い心」に気づくきっかけとなる、特別な一日です。

~ なぜ今、禅の教えに触れる体験が必要なのか? ~ 


情報に溢れ、常に刺激に囲まれている現代だからこそ、心を静め、自分と向き合う時間は、大人だけでなく子供にとっても大切になっています。
「心を調える」という禅の習慣は、子供達の中にある「生きる力」を輝かせる基礎基本となります。


集中力

坐禅や読経を通じ、心を一つのことに向ける体験をします。これは自分の中にある「本来輝いている心」と向き合うための第一歩です。


感謝の心

食事作法や掃除を通じ、当たり前にあるものへの感謝を学びます。食べ物や道具、それらに関わる人々の存在を感じることで、他者の働きにも「尊い心」を感じられるようになります。

丁寧な所作

物を丁寧に扱い、場を清める行為は、自分の心を磨くだけでなく、周りの人々への思いやりにも繋がります。

もちろん、1日で劇的な変化が起こるわけではありません。しかし、今回の体験を通して得た「自分にも、みんなにも、尊い心がある」という感覚は、子供達の心に深く刻まれ、今後の成長の確かな「基礎基本」となるはずです。

~自分だけを思いやるのではなく、周囲も思いやる心を育む~

この寺子屋体験で最も願っていること。それは、子供達が自分自身の尊さに気づくと同時に、「身近な友達や家族はもちろん、自分の周りのあらゆる人も、同じように尊い心や働きがある」ということに気づくことです。
坐禅で心を静めれば、自分自身の呼吸だけでなく、共に坐る仲間たちの息づかい、お堂をわたる風の音、遠くで鳴く鳥の声など、普段は気づかない多くの存在が自分を支えてくれていることに気がつくきっかけとなります。
静かな心で、一杯の食事を前にすれば、お米や野菜を育ててくれた方々、それを運んでくれた人々、そして毎日ご飯を作ってくれる方への感謝の心が湧いてきます。

~当日のスケジュールと体験内容の紹介~

静かな時間だけでなく、子供たちが夢中になれる企画もご用意いたしました。

8:30 集合・開会式(お参り)・お経練習
まずはご本尊様にご挨拶。清々しい1日の始まりです。

9:00 坐禅
背筋を伸ばして心を静かに。自分と向き合う基本を学びます。

9:30 布薩(ふさつ)
自分の行いを振り返り、清らかな心を取り戻す修行を体験します。

10:30 自習
静かなお寺で集中力アップ!夏休みの宿題などに取り組みます。

11:30 お昼の準備・説明・昼食
禅の作法に挑戦!「いただく命」に感謝し、静かに食事をいただきます。

12:30 休憩

13:00 地獄極楽体験
お寺ならではの地獄と極楽をめぐる、少しドキドキする楽しめる体験です

14:00 仏教かるた(学年別)
体も頭も使って、遊びながら仏教の教えに親しみます。

15:00 自習・振り返り・掃除
掃除をすることは自分の心を落ち着かせる大切な修行であり、次に使う人への思いやりを形にする「利他行」でもあります。

16:30 坐禅・読経・閉会式
今日一日の感謝を込めて、坐禅と読経で静かに締めくくります。

17:00 解散

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