今年の夏休みも、朝のひとときを子供達、そして保護者の皆さまと一緒に坐ることができました。暑い中、毎朝早くから本堂に足を運んでくださり、本当にありがとうございました。

夏の朝、この座布団に子どもたちが並びました🍃
子供坐禅会は、7月21日から8月24日までの35日間のうち、施餓鬼という大きな法要のあった8月7日を除いた計34日間、毎朝欠かさず行うことができました。
子供坐禅会は、朝7時30分から8時20分の間に、
坐禅を15分ほど2回
その後お経をお唱えし、
仏教に関する話(法話)
最後にお茶をいただく茶礼
という流れで進めました。
子供達は最初は眠そうにしていたり、落ち着かない様子もありましたが、二回目の坐禅になると、背筋を伸ばし、静かに呼吸に向き合う姿が見られました。
終わったあと「すっきりした!」と感想を言ってくださる参加者もいました。
坐禅手帳やシール、こまめ券を楽しみにしている子も多く、「今日はどんなシール?」「お菓子と交換できる!」と嬉しそうに話す姿が印象的でした。こうした小さな楽しみが、子供達の続ける力になっているのだと思います。
そして、今年の夏は新しい試みも行いました。
テーマは 「物語【僧侶とAIの共同作業】」。
AIと相談をしながら作成した「白隠禅師坐禅和讃」のお経や、お盆の習慣についての物語を毎日読み聞かせました。子供達はもちろん、保護者の方々も静かに耳を傾けてくださり、
「仏教のお話が物語になると、身近に感じられる。」
との感想もいただきました。
AIという新しい道具を通じて、仏教の教えを親しみやすい形で伝えられたことは、私にとっても大きな学びとなりました。
これらの物語については、後日の記事で紹介しますので、どうぞお楽しみにしてください。
坐禅は“じっと座る練習”ではありません。自分の心に気づくための時間です。子どもと大人が同じ場で呼吸を合わせ、静けさを共有することは、家庭の中に穏やかさを広げるきっかけにもなると感じています。
最後になりますが、34日間にわたり子供達を送り出してくださった保護者の皆さまに心より感謝申し上げます。皆さまの温かな支えがあったからこそ、子供達が毎朝の坐禅に挑戦し、笑顔でやり遂げることができました。
そして特筆すべきは、多くの参加者の中で、一人の小学生が34日間すべてに参加し、皆勤賞を受け取ったことです。毎朝欠かさず坐禅に取り組むその姿は、他の子供達にも良い刺激となり、私も素晴らしいことが感じています。
次回も、どなたでも気軽にご参加いただけるように準備をしてまいります。どうぞこれからも、お子さまと一緒に、あるいは保護者の方だけでも、坐禅のひとときをお楽しみください。

子どもたちの声が去った後、本堂に残った静けさ

坐禅会を支えた相棒たちも、太陽のシャワーをたっぷりと

子どもたちの坐禅仲間 ハシビロコウさんもお疲れ様でした!

集中した分だけ、おやつもおいしい!坐禅会のひそかな楽しみでした🌸